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遺伝子医薬には大きく分けると二つの方法があります。一つは、HGF遺伝子治療薬のように遺伝子そのものを利用するもの、もう一つは、核酸合成機で作成される人工遺伝子を利用するものです。後者は、遺伝子そのものではなく、遺伝子の構成成分の一部のみを使うため人工遺伝子と呼ばれたり、核酸からできているので核酸医薬と呼ばれたりしています。
デコイは、この核酸医薬の一種です。遺伝子は、転写因子がゲノムに着地してスイッチが入りますが、デコイは、そのゲノム上の転写因子結合部分と同じ配列を含む短い核酸(DNA)を人工的に合成したもので、体内に投与すると転写因子がゲノムに着地することを阻害して遺伝子の働きを抑えます。
NFκBは、免疫反応を強める遺伝子のスイッチである転写因子で、このNFκBに対するデコイを作成することで、アトピー性皮膚炎や関節リウマチなど過剰な免疫反応を原因とする病気の治療を目指しています。この治療法は、1995年に大阪大学大学院の森下竜一寄附講座教授により発明されました。
■NFκBデコイオリゴの作用原理
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