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当社は、HVJ エンベロープベクター(以下、HVJ-E 非ウィルス性ベクター)製造用パイロットプラントの建設に着手していましたが、この度、池田ラボ内に完成しましたのでお知らせ致します。
この施設は、GMP(Good Manufacturing Practice、医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)に準拠したプラントです。HVJ-E
非ウィルス性ベクターは、遺伝子の機能を研究する遺伝子解析分野については既に製造技術を確立し、石原産業株式会社から研究用試薬が発売されていましたが、この施設の完成により来年度からは医薬品分野のドラッグデリバリーシステム(薬剤を患部に運ぶ技術)として開発することが可能となります。
HVJ-E 非ウィルス性ベクターは、1950 年代に日本で発見されたHVJ(Hemagglutinating Virus
of Japan、別名センダイウィルス)のゲノムを全て除去し、膜のみを利用した技術です。HVJ-E 非ウィルス性ベクターは、膜に細胞を融合(細胞融合)する作用があることから、導入効率が高く、しかもウィルスゲノムが全て除去されているため、安全性も高い技術です。
既存のベクターは、主にウィルス性ベクターと非ウィルス性ベクターに分けられますが、ウィルスの感染能力を利用するウィルス性ベクターは、導入効率は高いが安全性の面に問題があり、脂質材料の膜などによる非ウィルス性ベクターは、安全性は高いが導入効率の面に問題がありました。HVJ-E
非ウィルス性ベクターは既存ベクターの問題点が解決された技術であり、汎用性が高く、世界をリードするベクターになる可能性があります。
医薬品分野への応用については、遺伝子治療薬や核酸医薬、蛋白医薬など生体高分子を利用する先端医薬品だけでなく、低分子化合物など従来からの医薬品に対しても、体内での薬剤吸収を向上するドラッグデリバリーシステムとして有効である可能性があります。
当社では、遺伝子治療や蛋白医薬など先端医薬品への開発を進めるとともに、まずは全身投与では副作用が強い抗癌剤に応用することで、患部に効率的な送達をする薬剤の開発を行う予定です。そのために国内外の製薬会社と提携し、2〜3
年以内の臨床試験入りを目指します。
なお、HVJ-E 非ウィルス性ベクターの開発については、経済産業省やその関連の特殊法人である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、独立行政法人産業技術総合研究所の御支援を頂いています。また、同ベクターの基本特許については、大阪大学医学部の金田安史教授から主要国に出願されましたが、同教授から当社が権利譲渡を受けています。
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